生きた英語を身につけるには
テスト勉強や受験勉強で英単語を詰め込み苦しい思いをしたことはありませんか。英語習得の方法はさまざまでありますが、プリスクール対象年齢の子どもたちが英語を楽しく自然に習得するには、教科書を読む、単語を覚え込む、反復練習などの方法ではなく、日常生活や遊びを通して生きた英語を使うことが効果的です。
今回は、名古屋市緑区のプリスクール「SukuSuku English Preschool」が、「子どもが興味関心を持って楽しいことに取り組めば、記憶に残りやすい」という点に着目し、どのように保育活動に取り入れられるか各年齢ごとに研究した成果をお伝えします。
目次
活動の狙い・目的
子どもたちが生きた英語を身に付ける
生きた英語とは、英語を自分の言葉として気持ちを表現し、他者とコミュニケーションを取ることが出来る力のこと。英語を教え込むのではなく、英語で子どもたちと一緒に生活をし、生活の中に英語を取り入れ生きた英語を身に付けられるよう保育をする。
スクスクの保育事例
事例1 Seedlings(2歳児クラス)
子どもたちの日常の遊びの中で、仲良く遊ぶために基本の英語のフレーズを紹介しました。一緒に遊びの場にいながら、使うタイミングやフレーズを正しく伝えるため、イラストとフレーズを示したステッカーを保育者の胸に貼り、自然に必要なフレーズが出てくるようにその都度、胸のステッカーを示しました。
結果、まだしっかり定着していなくても胸のステッカーを見ることで思い出し、適した場面で適した英語が言えるようになりました。定期的にステッカーの内容を変えることで、友だちとコミュニケーションを取る楽しさをも感じることができ、子どもたちがより楽しく遊ぶ様子が見られました。
事例2 Sprouts(3歳児クラス)
日本語が多く出てしまう自由時間に子どもたちの遊んでいる様子から、子どもたちに馴染のあるお医者さんごっこやレストランごっこを主活動に取り入れました(その他、お医者さん、スパーマーケット、警察、空港、消防士など)。
実際によく使われる英語のフレーズをごっこ遊びを通して覚え、自由時間や日常の中で自然と英語でのコミュニケーションが増えていきました。
事例3 Vines(4歳児クラス)
これまで年中のクラスでは、年間132単語をフラッシュカードを使用し習得していました。しかし、ただの反復練習が続くため集中力なども持たず、単語を覚えるのに苦労をしている姿が見られていました。
そこで、フラッシュカードのみの反復練習ではなく、動きのある様々なゲームを通じで単語を練習。結果、楽しみながら単語を覚えることができ、クラスでの平均単語集得率が上がりました。
●ゲームの事例
「Sight Words」という、フラッシュカードを使って反復練習をするレッスンですが、反復練習はつまらなく、気が散ってしまうため、子どもたちが大好きなゲームで学んでいます。
事例4 Blossoms(5歳児クラス)
年長のクラスでは、日常会話は無理なくできるレベルに達しているので、子どもたちの興味関心、楽しい思い出について話す機会を多く取り入れています。
子どもたちが自分の興味関心、楽しい思い出について話す時にはとても意欲的な姿が見られます。また、文法力を高めるため、子どもたちの会話意欲をそがない様に、自然と正しい文法へ導きました。
(例)
楽しい会話の最中に”I go to Legoland.”(昨日レゴランドに行ったよ)と子どもが言った場合
→保育者が”I went to Legoland.”と正しいフレーズに自然に変換して伝える。
これを繰り返した結果、日本語を話す様に自然に生きた英語を自分の言葉として自信を持ち使うようになりました。
子どもが保育を通して、生きた英語を身につけるには?
英語習得の方法はさまざまありますが、プリスクール対象年齢の子どもたちが英語を楽しく自然に習得するには、教科書を読む、単語を覚え込む、ただの反復練習などの方法ではなく、日常生活や遊びを通して生きた英語を使うことが効果的であるとわかりました。
名古屋市緑区のプリスクール「SukuSuku English Preschool」では、日本で育つ子どもたちが生きた英語を身につけるために、日々カリキュラムの研究を行っています。当園の様子を知りたい方は、ぜひ気軽にオープンスクールへお申込ください。